高速な人生

映画「ラッシュライフ」を見ました。
原作を読んでいて、尚且つ原作のファンだからかもしれませんがどうしてこうなった?というのが正直な感想です。
原作は4つの短編が少しずつしっかり繋がっていて、あーこういうことってあるのかも。というのが比較的わかりやすい感じの作品でした。
が、映画はなんか、本当にさら〜とした感じで、しかもなんでこの人ここにいるの?なんでそういう思考に至るの?え?え!?って感じでした。
これは原作読んでるからなのかな。
豊田さんのが一番ひどかった。
落ちが一番意味不明って駄目だと思う。
撮ったとこが芸術大学みたいだから、まーしょうがないのかな。映像化には難しい作品だと思うし。心理描写とか独白が多すぎて。
好きな作品だったから、できればもっとちゃんと作ってほしかった。短編集の連続が試作的なのに適してるんだろうなというのは何となく思うけど、手探りで創るのならこういう辺につながった短編じゃなくて、乙一さんのZOOみたいなのが向いているのではと思う。せめて仙台で撮影してほしかった。

が、しかし、黒沢さん役に堺雅人さんを起用したのはなかなかのセンスだと思いました。
イメージとは違ったけど。
原作と切り離してみたら相当魅力的なキャラだったかなと思います。
これは間違いなく色目で見てましたが。

なんだろ、いい映画、が撮りたかったんだろうなっていうのは凄く良く分かった。

何様だお前はって感じですが、本音です。