ぼろぼろのゆびとつめとこころ/強風

明日からまた日常です。朝の8時までには何とか家を出て、学校に行って、変則的にふらふらした授業を受けて、週4でバイト。忙しいほうが何も考えなくても日々が過ぎていくから生活はしやすいような気もする。けど何も考えてないって時点で多少問題はありだよね。一家に一人タチコマが普及する日は来ないのかな。ドラえもんよりも今はタチコマがほしいや。
春休みも最終日ということで課題に追われながらも夕食を作って食べて、挙句、浴槽にまでつかってしまった。どうせ明日からまた何もできなくなるんだから。そう思うと何でもやっておかないともったいない気がして。だから今日は課題終わったら食べるように牧場絞りも買ってきたんだ。
私が彼に好かれていられるのは、肌が水を弾くうちだけだろうなと浴槽の中でシャワーのお湯加減を確かめながら何となく考えた。体育座りのままずるずる滑ってうまく口と鼻だけ水上に出す。素晴らしく奇妙な格好というのはこの際忘れる。考えない。どくどくと聞こえる鼓動はまさに眠れないときの時計の針の音みたいで、同居人さんが「生き物の寿命については諸説あるけど、やっぱり何回脈打つのか決まってるって言うのだと私は思う」と言っていたのを思い出す。なんと、それじゃあまさに時計じゃないか。人生はゼンマイ式の秒針付き砂時計です。
それなのにひっくり返っても戻れないのはやっぱり私の目覚まし時計みたいに逆回しをしちゃうと中でゼンマイが「かむ」からなんだろうな。
さて、髪をちゃんと乾かして課題をやります。