人の声/小雨

もともと面白い文章をかけるほうかと問われたらそうではなかったけれど、文章を習慣的に書かなくなったこの数年で、もっともっと文章が書けなくなったなと思う。
机やらパソコンに向かって書きたいことがあって、そうでなくても席に着けば何かしら考えることができた時もあって、だから今はあー脳が止まってるなぁって思います。自分が何を考えているのか、それを把握することは案外大事で、それがわからないからこの数年悩んでいる私がいまさら何をという感じです。昔は人に馬鹿にされたくない、というのがやりたいこと、目標、そんな感じも指標で心の支えだったけど今はもうそんなのどうでもよくなった。
でも、人並みでありたいっていうのは相変わらずで、誰かが勝手に言った言葉を勝手に拾っては、沈んだりもしてる。
この外見も、性格も、声も、思想も、誰も受け入れてくれなくても邪魔なんだよって嘲笑されないところがあるなら行きたかった。今も思ってるけど、それよりは、純粋に自分がこうありたいって思う自分を保ちたいって思えるようになった。
他人なんて結局、いくら近くなったところで他人で、最後の最後には一人しかない。そういう話をすると真っ先に否定する人が、実は一番私にそれを実感させる人だったから覚悟やがっかりなんて通り越してもういっそ面白かった。

人を責めちゃいけないのはきっとあとで良心の呵責に苦しむから。